Illust: T. Thaemlitz
Brain Goes Vegetable by Christine Sun Kim ©Yang Chao Photography Studio
Brain Goes Vegetable by Christine Sun Kim ©Yang Chao Photography Studio
Illust: T. Thaemlitz
Illust: T. Thaemlitz
Brain Goes Vegitable by Christine Sun Kim ©Yang Chao Photography Studio
 

ナイショ・ウェイブ・マニフェスト

 

レクチャー・パフォーマンス:テーリ・テムリッツ

 

バウンス・ハウス

 

コンセプト・パフォーマンス:クリスティン・スン・キム

トラック提供:34423、Katsuhiro Chiba、Matt Karmil、kyoka、Ah-Reum Lee、nanonum、NOEL-KIT、Nyolfen、Phasma、Marina Rosenfeld、hiromi sunaga、James Talambas、TOKiMONSTA + edIT

技術協力:田口音響研究所株式会社ホワイトライト

 

音響:堤田祐史、中島寛之
照明:加藤裕士
手話通訳:下谷奈津子、野崎英伸
記録:松尾健太(映像)、前澤秀登(写真)、新井知行(録音)

 

11月15日(日)18:30開場/19:00開演

*Q&A、手話通訳あり

前売 2,500円/当日 3,000円

前売お取り扱い:Peatix

 

社会的可視性の強制と「少数派」、不可聴音域の排除と「社会通貨」をめぐる2つの問い

 

情報の価値はその流通経路の広さによってのみ決まるという支配的な文化のばかげた考えに大半の人々が洗脳された結果、マイナーかつ実験的なメディアの製作者ですら、露出という概念に取りつかれているようだ。 [...] その結果、私たちは、秘密の価値、秘密が持つ守護の力、そして、個人の心に響く社会的責任を育むことで人々を深くつなげるというその力を理解する文化的なすべを失ってしまった。

テーリ・テムリッツ [1]

 

音楽は普遍的ではない、それを形成するのはサウンドそのものではなく、具体的な「状況」である、と断言するテーリ・テムリッツDJ Sprinklesとしての活動拠点であったニューヨークのミッドタウンが再開発によって「衛生化」され、その重要な「状況」が失われるのを目の当たりにした彼女は、その後川崎に移住しました。

 

ディープハウスが出現した背景が忘れられていく:セックスとジェンダーのアイデンティティー崩壊、トランスジェンダー娼婦、闇ホルモン剤市場、麻薬とアルコール中毒、孤独、人種差別、HIV、ACT-UP(エイズ解放連合)、トンキンズ・スクエアー公園の暴動、警察の蛮行、ゲイ・バッシング、低賃金、失業、検閲・・・すべて毎分120のテンポで。

 

DJ Sprinkles: Midtown 120 Blues Midtown 120 Intro (2:47 2.2MB MP3 128kB/s)
DJ Sprinkles: Midtown 120 Blues Midtown 120 Intro (2:47 2.2MB MP3 128kB/s)

DJ Sprinkles: Midtown 120 Blues

Midtown 120 Intro

(2:47 2.2MB MP3 128kB/s)

 

しかしテムリッツは日本に安住の地を見出すことも、ディープハウスの「起源」の回顧にとどまることもなく、川崎とヨーロッパを行き来しながら明晰で妥協のない音楽的・批評的実践を積み上げてきました。『ナイショ・ウェイブ・マニフェスト』はその最新形態のひとつ。コンテンツの無差別なオンライン共有と「著作権」、サンプリングとサブカルチャー、LGBT運動、フェミニズムと日本における少子化「問題」などをめぐって、マイノリティが文化的マジョリティの言語と手法を通して自己実現しプレゼンスを高めることへの一方的な期待、その背後にある社会的「可視性 (visibility)」の至上/市場価値を批判的に考察するレクチャー・パフォーマンスです。日本語上演、英訳つき。

 

Subjective Loudness by Christine Sun Kim (Sound Live Tokyo 2013)

バウンス・ハウス』は、「社会通貨」としての音と音声言語に多角的にアプローチし、音に関する既成概念の批判と解体を試みるサウンド・アーティスト、クリスティン・スン・キムの新しいプロジェクト(Fusebox Festival、テキサス大学ヴィジュアルアーツセンター、フレンドリーゴースト教会によって2015年4月初演)。人間には聴こえないと一般的に言われ、CDやメインストリームの録音再生/放送メディアには含まれていない20Hz以下の低音のみによるダンスパーティーです。

Subjective Loudness by Christine Sun Kim (Sound Live Tokyo 2013)
 

バウンス・ハウス』は、「社会通貨」としての音と音声言語に多角的にアプローチし、音に関する既成概念の批判と解体を試みるサウンド・アーティスト、クリスティン・スン・キムの新しいプロジェクト(Fusebox Festival、テキサス大学ヴィジュアルアーツセンター、フレンドリーゴースト教会によって2015年4月初演)。人間には聴こえないと一般的に言われ、CDやメインストリームの録音再生/放送メディアには含まれていない20Hz以下の低音のみによるダンスパーティーです。

 

生まれたときから、私の左耳の聴力は95dB、右耳は115dBでした。人の平均的な聴力は0dBから25dBです。理屈としては、95dB以下のあらゆる音がすなわち社会の集団的リアリティを構成し、私の目の前に存在しています。

クリスティン・スン・キム [2]

 

Hz (ヘルツ)は周波数(音の高さ)、dB(デシベル)は音圧(音量)を現す単位。「95dB以下のあらゆる音が、社会の集団的リアリティ」としてキムの目前に存在する一方、20Hz以下の音は聴者にとっての有用性に関わらず自然界に存在します。しかしエレクトロニック・ダンス・ミュージックは基本的にスピーカーで聴くもの、そして流通しているほとんどのスピーカーは、大規模なシステムであっても、20Hz以下の音の再生を真剣に考えて設計されてはいません(そもそも音源に20Hz以下の成分が含まれていないことも多いと思われます)。

 

今回、さまざまなトラックメーカーが20Hz以下の音のみで作った(これができるのもエレクトロニック・ミュージックだけです)ダンストラックを提供、さらに田口音響研究所の技術協力を得て、能率の良い小口径平面スピーカーユニットを用いたTAGUCHI製サブウーファーを多数使用し、20Hz以下のダンストラックの明瞭な大音量再生を、それが聴こえようが聴こえまいが目指します。これは聴覚「障害者」の知覚を「健常者」が疑似体験する試みでもなければ、科学的実験でもなく、情報量と伝達効率の低さゆえに「社会通貨」として無価値とされ排除されてきた音をできる限り抽出して鳴らし、聴き、できることならその音で踊るためのダンスパーティーです。

 

Comatonse Recordings

 

Comatonse Recordings

テーリ・テムリッツ|1968年生まれ。数々の受賞歴のあるマルチメディアプロデューサー、ライター、講演者、教育者、編曲家、DJであり、コマトンズ・レコーディングスのオーナー。作品のテーマはアイデンティティー・ポリティックス(ジェンダー、セクシュアリティー、階級、言語、民族、人種を含む)と商業メディアによる社会経済に対する批評を批判的に結びつけたものである。15以上のアルバム、数々の12インチシングルやビデオ作品をリリースしている。音楽と文化についての著述はいろいろな国で沢山の本や、学会誌、雑誌の中で発表されている。ノン・エッセンシャリスト(反本質主義者的)トランスジェンダリズムとクゥイアーに関する問題の講演者や教育者としてヨーロッパと日本のパネルディスカッションに参加している。2001年1月より神奈川県川崎市に在住。

 
Photo by Amber Mahoney

 

Photo by Amber Mahoney

クリスティン・スン・キム|1980年生まれ。先天的ろうのサウンド・アーティスト。成長過程で、アメリカ手話と英語を習得しながら、自身と音の、そしてその「社会通貨」性との関係を意識するようになり、各言語のパラメーター、それが社会的行動と結んでいる相互関係の同定を試みるようになる。サウンド・アーティストとしての芸術的実践は、自身が音と持っている関係を社会的制限から引き離す試みとして展開している。「正しい」と一般的に認知されるような音を作ろうとするよりは、むしろ他者の声を借りながら自身の声を獲得しようとし、自分自身の知覚に基づいて音を作り出し、翻訳することを試みる。自身の知覚を合法化したいという欲求に突き動かされ、言語的権威、翻訳のプロセス、そして音に関する先入観の脱構築に関心を持ち、取り組んでいる。ベルリンとニューヨークを拠点とする。

 

[1] テーリ・テムリッツ『ナイショ・ウェイブ・マニフェスト』(「Farben 2014」、有限会社ニコロ、有限会社ビジュアル アンド エコー・ジャパン、2014年)13頁

[2] クリスティン・スン・キム『Subjective Loudness(主観的音量)』(サウンド・ライブ・トーキョー、2013年)

 

 

『バウンス・ハウス』トラック提供アーティスト

 

 

 

34423(Miyoshi Fumi)|愛媛県出身、東京在住。電子音楽家。幼少より録音機器や楽器にふれ、独自の音創りをはじめる。容姿と相対する硬派なサウンドと鮮烈なヴィジュアルイメージで注目を集め、2013年待望の世界デビュー盤『Tough and Tender』(邂逅)をリリースし話題をさらった。その後も都内の大型フェスなどの参加や、ビジュアル面を一任するアートディレクターYU­KA TANAKAとのコラボ作品など精力的に活動を重ね、今年2月『Masquerade』(邂逅)をリリース。また、鈴木光司原作・福田陽平監督のホラー映画『アイズ』、田中佑和監督長編映画『青春群青色の夏』などをはじめ様々な映画の劇伴をつとめている。

 
 

 

 

Katsuhiro Chiba|岩手県出身の電子音楽家。デジタル音響処理に精通し、Max(音楽家が利用するプログラミング環境)のスペシャリストとしても知られる。2003年、グリッチ・サウンドの先駆的ソフトウェア「cyan/n」を発表し、同ソフトウェアを用いたライブ活動をスタート。これまでに2枚のフルアルバムと1枚のミニアルバムを発表。一貫して自ら開発したソフトウェアを駆使し、独特の透明感を備えたメロディアスな電子サウンドを生み出し続けている。近年はアプリ作品なども手がけ、2013年発表の残響をテーマにしたiPhoneアプリ「hibiku」は、国内有料アプリランキング1位を記録。

 
 

 

 

edIT|edITと改名する以前、インディー・ヒップホップのアーティストEdward MaはThe Con Artistとして90年代後半に活動開始。ロサンゼルスKonkrete JungleのレジデントDJ期間にHive、Daddy Kev、James Tai、Busdriver、P.E.A.C.E.、Mikah 9と活動。また、Dublab Radioでレギュラー番組を担当。パフォーマンスの他に、プロデューサー、エンジニアとしてSole、the aforementioned Busdriver、Aloe Blacc、Emanon、Dr. OOPの作品を手がける。2003年にedITと改名、2004年にファーストアルバム『Crying Over Pros for No Reason』をPlanet-Muから発表。以後も成果に安住することなく追求を進め、リミックスやマッシュアップを通してエレクトロニック・ミュージック界での認知を高める。ファンやDJ仲間に評価されるだけでなく、2006年にはUrb誌で次世代を担う100人のアーティストの1人に選出された。2007年秋、セカンドアルバム『Certified Air Raid Material』を発表。edITとしての活動に加え、楽曲やジングルをFace the Musicに提供。作品はScion、トヨタ、メルセデス・ベンツ、カルバン・クラインなどの広告に使用されている。

 
 

 

 

Matt Karmil|先史時代の巨大な石琴/新石器時代の神話的モニュメント、ストーンヘンジ近郊で生まれ、現在は独特の遊戯的でムーディーなダンスミュージックを世界の優れたレーベルやダンスフロアに提供。DJ、レコード収集、ロンドン、パリ、ベルリン、ストックホルムでのプロデューサー/エンジニアとしての作業の後、2012年にケルンに定住。伝説的レーベルKompaktの周辺に形成された、緊密かつ開かれた音楽ファンのコミュニティに馴染み、彼らにそれまで趣味で作っていた音楽をリリースするよう促される。以後のリリースは極めて多様で、聴きやすく踊りやすい『Dans-Maxi Från Nacksving』(Studio Barnhus、ストックホルム)から実験的で突き詰められた無題のアルバム(Idle Hands、ブリストル)まで幅広い。

 
Photo by Sylvia Stäinhauser

 

Photo by Sylvia Stäinhauser

kyoka|ベルリン、東京を拠点に活躍。幼少期にピアノ、フルート、三味線を学ぶ。その傍ら、ラジオやチューニング音をテレコで録音し、録音機器の可能性と低音に魅了される。1999年、シンセサイザーやコンピューターを購入、小さなシンセを片手に、単独でアメリカ、スペイン、フランス、イギリスなどをバックパック旅行。各地で地元のアンダーグラウンドなアーティストたちと即興で音楽を作りつつ、個性や地域性、音楽性による表現の違いを学ぶ。2008年に初めてのEPをベルリンのonpa)))))から3枚発表。その後、Alva NotoとByetone率いるraster-notonからレーベル史上初の女性ソロアーティストとして2012年に12インチ『iSH』をリリース。Plissken Festivalでは、デッドビートやファックボタンズ等をおさえ、2日間のフェスティバル期間中のベストアクト第2位を勝ち取った(第1位はシャクルトン)。国内ではSonar Tokyo 2012、FREEDOMMUNE 0<ZERO>ONE THOUSAND 2013、The Star Festivalなどに出演。

 
 

 

 

Ah-Reum Lee|ソウルを拠点とするミュージシャン/メディア・アーティスト。2007年に結成された実験的サイケロックバンド「Juck Juck Grunzie」の創立メンバー。同バンドのリード・ヴォーカリスト/シンセサイザー・プレイヤーとして活動し、2枚のアルバムを発表、アジアとヨーロッパをツアー。Juck Juck Grunzieの音楽は、パンクロックの精神にドライブされながら、イレギュラーなリズムとサイコトロニクス的なサウンドスケープを融合している。音楽活動の他、近年はサウンド・スカルプチャーとビデオを取り入れた新しいメディア・アートのプロジェクトに取り組んでいる。

 
 

 

 

nanonum|サウンドアーティスト・デザイナー・プログラマー。フリーランスとして活動。Maxやプログラミングによる信号処理を用い、記号表現と音素構造を基幹とした音楽表現を試みる。過去の作品は+MUSよりリリースした『NNNMNMNL』、coppe’ (mango + sweetrice)への楽曲提供、映像、アートディレクション、チェコのエクスペリメンタル・アンビエント・ユニット「Gurun Gurun」のリミックス、Bunkai-Kei recordsのコンピレーションへの参加など。

 
 

 

 

NOEL-KIT|古いシンセやサンプラーからMAX/MSPプログラミングまでを縦横に駆使した、静かであでやかな世界観が特徴。エレクトロニック・インプロヴィゼーション・ユニットDUB-Russellの片割れとしてSonarSound Tokyoなどに出演のほか、ジェフ・ミルズのリミックスなども手掛ける。各所で人々をふんわりさせている色々秘密系ガール「ふんわりちゃん」のメカニックや天狗マガジンでの活動も展開中。また、ソロで谷崎潤一郎や水墨画の技法にインスパイアされた『In Praise of Shadows』(Bunkai-Kei records)、『Steamfunk』『TOKYO NOISE』(Bandcamp)を発表。

 
 

 

Nyolfen|都内を中心に2006年から本格的にライブ活動を開始。エレクトロニカ、ミニマル、エクスペリメンタルからピアノ曲まで等幅広い楽曲を制作。2009年、Sound&Recording誌のKen Ishiiリミックス・コンテストで佳作を受賞。2010年5月にDenryoku Labelから2ndアルバム『As the earth dances』をリリース、タワーレコード渋谷店J-Indiesランキングにチャートインし、大々的にコーナー展開が行われ一躍脚光を浴びる。2011年6月にはBunkai-Kei recordsからコンセプトEP『fourpoles』をリリースし、国内外で高い評価を得た。そして2012年には、7月に3rdアルバム『Pulse』をPROGRESSIVE FOrMよりリリース、11月にDenryoku Labelから『Eclipse EP』をリリース、同月Bunkai-Kei records × Intel Gridplayとのコラボレーション企画において楽曲提供を行なうなど、一層活躍の幅を広げている。

 
 

 

 

Phasma|2011年6月にBunkai-Kei recordsより『Mirage EP』をリリース。Gridplay — A Social Music Playground Powered by Intel® のサウンドデザイン、ベルリンのレーベルPROJECT MOONCIRCLEよりリリースされたkidkanevilのアルバム『My Little Ghost』へフィーチャリングアーティストとして参加。そのほかにもコンピレーション作品への楽曲提供やリミックスなどを多数手がける。ライブ活動も積極的に行なっており、「OUT OF DOTS」「チャネル」「2.5D」「RAINBOW DISCO CLUB」などのイベントに出演。また、NOEL-KITと共に「ふんわりちゃん」のメカニックとしても活動中。ふんわりちゃんとしては7枚のEP、1枚のアルバムのリリースをはじめ、六本木SuperDeluxeでのリリースパーティー開催、台北で開催された「SADD SOUND」への出演、UNIQLO CSR MOVIEの音楽制作、earth music & ecology Japan Labelとコラボレーション、Buffalo Daughterのリミックス、パーカーメーカーの「ハトラ」展示会の会場音楽を担当するなど多方面に活動中。

 
 

 

 

Marina Rosenfeld|ニューヨークを拠点とする作曲家/アーティスト。90年代半ばからパフォーマンス、インスタレーション、音楽が交差する地点で大規模な作品を作っており、とりわけコンセプチュアルな「オーケストラ」とカスタマイズされたPAシステムによる作品は、ニューヨークのパーク・アベニューにある元武器庫や西オーストラリアのミッドランド鉄道工場など、世界各地の歴史的なサイトで展開されている。ピアノと作曲を学び、90年代後半からは実験的ターンテーブル奏者として、主に手製のダブプレートを用いてクリスチャン・マークレー、ウォリアー・クイーン、マース・カニングハム舞踊団などとコラボレーション。MoMA、ホイットニー美術館(2002年と2008年のホイットニー・ビエンナーレを含む)、アムステルダム市立美術館、テート・モダン、ウィーン・モダン、SPOR、バンクーバー・フェスティバル、オランダ・フェスティバル、ほか数多くのビエンナーレ、フェスティバル、美術館で作品が発表されている。2007年よりバード大学の音楽/サウンド修士課程で教鞭をとる。

 
 

 

 

hiromi sunaga|ベルリン在住の電子音楽/映像作家。2007年よりアナログ録音と映像製作を始め、東京を中心に活動を開始。「音響記憶を思考し、重なりや溶けていくような美しさ」を題材にアンビエント、ドローンといった音の存在する場所/空間を活かした音響作品を制作している。2011年5月、郊外の古い教会を会場にアンビエントイベント「星の影」を主催。2012年にHz-recordsのコンピレーションアルバム『amorphous』、2014年『BULLET’S 15th Anniversary! compilation 02』に参加。現在、日本国内レーベルCMFLGよりLPのリリースを予定している。

 
 

 

 

James Talambas|作曲家、プロデューサー、DJ、インスタレーション・アーティスト。テキサス州のフォートワース南部にあるプロダクション・カンパニー/ヴェニュー「New Media Recordings」を主催。オリジナルの作曲やサウンドデザインを多くの映画に提供し、さまざまなジャンルの地元および米国内外のアーティストの録音、プロデュース、プログラム、アレンジを担当。テクノロジー、即興、空間を常に取り入れ、楽曲やサイト・スペシフィック作品、ミュージシャン・スペシフィックなエレクトロアコースティック作品などを製作している。

 
 

 

 

TOKiMONSTA|ロサンゼルス出身(Jennifer Lee)。インディー・エレクトロニック/R&B/ダンス・ミュージックへのユニークなアプローチで知られる。クラシック音楽を学びつつ多様な音楽を吸収し、ヴィンテージな感覚と進歩的な姿勢が共存する広大なサウンドスケープの織物を作り出す。フライング・ロータスのレーベル/クルー「BRAINFEEDER」初の女性アーティスト。BBC Radio1 (UK)、NPR (USA)、BBC World Service (UK)、J-WAVE (JP)、Studio Brussels (BE)、Radio Nova (FR)、KCRW (LA) などのラジオで特集され、DJ Mag、Pitchfork、The Guardian、XLR8R、Paper、LA Times、Dazed and Confused、SPIN、Wax Poetics、MTV、VIBE、Billboard、Rolling Stone、Sound and Recordingなどのカバーを飾る。LA Weeklyに2010年ベスト女性DJに選出され、Resident Adviserが「Breaking Through」で単独特集を組んだ。楽器やマルチメディアと新しいテクノロジーを使ったパフォーマンスは躍動的であると同時に複雑。これまでにRed Bull Music Academy in London、エレクトロニック・ミュージックをテーマにした初の鉄道ツアーFull Flex Express、Golden Voices初の洋上ツアーフェスティバルSS Coachella、Sonar Barcelona、DEMF、WMC、Electric Zoo、SxSW、Camp Bisco、Decibel Festivalなどに出演。現在Fovere Tourで北米をツアー中。